RI会長挨拶


2024-25 年度国際ロータリー会長 ステファニー A. アーチック
テーマ『ロータリーのマジック』( The Magic of Rotary )
アーチック氏は女性として史上二人目の国際ロータリー会長。1991 年にロータリー入会して
以来、ベトナムに赴いて小学校建設を援助したほか、ドミニカ共和国では浄水フィルタの設置
を援助。複数のスラブ系言語を学び、ウクライナの新ロータリアンへのメンタリングやポーランドでのロータリー
財団補助金プロジェクトの調整役も担い、RI 理事、財団管理委員、RI 戦略計画委員長、財団100 周年祝賀委員長
を歴任。会長ノミニーを指名された時点では、選挙審査委員会と運営審査委員会の委員を務める。ロータリー財団
のメジャードナー、遺贈友の会会員。
コンサルティングと研修を専門とするDoctors at Work LLC 社の共同経営者兼最高執行責任者。ペンシルベニア
州立インディアナ大学でリーダーシップ学の博士号を取得。地域社会で数々の団体の理事を務め、Zonta
International やSons of the American Revolution といった団体から表彰を受けている。
「新型コロナウイルスの大流行、気候変動による災害、多くの地域での紛争など、世界が非常に大きな課題に直
面する中で、これらの課題を乗り越えるためのビジョンとプランをロータリーが提供できる」と、アーチック氏は
言います。「危機的な課題を乗り越え、解決するためにロータリーのリーダーたちが取る措置は、組織を強くし、将
来の出来事に対する組織の回復力を高めるもの」であり、「このような重要なリーダーシップは、奉仕し、危機を解
決するためにロータリアンが行動人として力を合わせるなら、それがライバル同士であっても、新しいレベルの協
力を生み出します。組織再編を優先することが極めて重要だ」と述べられています。「ロータリーは200 以上の国と
地域で活動しています。ロータリアンが協力して奉仕や高潔性の推進、世界理解と親善、平和の推進に取り組む上
で、地域差が及ぼす影響を理解し、それに対応することで、ロータリーはより効率的、効果的になる可能性を秘め
ています。そのことを認識することがとても大切です」と語られました。
<会長イニシアチブ>
1.最優先課題は会員増強を図る行動計画を推進すること
*3-Years Rolling Targets ( 3 年間の目標 ) への取組み
2.ロータリーのマジック 〜クラブでの体験を魅力的なものとする〜
*ロータリーの行動計画、ロータリーの強さを維持するため
3.積極的な平和を通じて分断された世界を癒やすこと
*4つのテストの重要性・ピースポール(平和の塔)プロジェクトの推進
4.継続性 〜前任者や後任者と協力すること~
*クラブが取り組んで来たことやクラブに根付いていることに目を向けること

2024-25 年度2700 地区ガバナー 野 﨑 千 尋
メッセージ「変化につよく、未来をひらく」

1.第2700地区の目指す姿
(1) 出会い楽しく 例会楽しく 奉仕楽しく
ロータリーの例会は、その職業業務の多忙と緊張の連続の中にありながらも会員候補者及び
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会員の秘めたる善意を発掘し、善意に奉仕という方向付けを行い、実践へ勇気を与えることに意義が有ります。私が入会した頃には「入りて学び、出でて奉仕せよ」(1919 年: 国際協議会) の標語が大切にされてました。その意味でロータリーは「人間成長の学び舎であり、奉仕の学校」であると考えています。
(2) ロータリーを強く大きく 良樹細根 大樹深根
衛星クラブの設立は地区内8 クラブで実現し、設立検討中のクラブも複数あり、国内では衛星クラブ最先進地区です。従来のローターアクトに加えて大学基盤の学生を対象としたローターアクトが設立しました。また、新しい形態のクラブ設立の調査・検討の段階にあり、新クラブ設立準備委員会・新設クラブの支援と活性化のための「新設クラブ日本一基金」を創設します。この 20 年、入会者数を上回る退会者がでる傾向が続いていましたが、第2700 地区では減少傾向から増加傾向に転じ始めました。入会者の善意の灯を守れなかった要因は幾つかありますが、帰属意識を涵養できていない事も挙げられます。ローターアクトクラブに地区活動参画の機会を広げ、衛星クラブの活動交流会の開催、新会員対象の研修会と交流会の開催に地区としてのイニシアチブを発揮します。“出席すれば親睦生まれ、親睦生まれば奉仕生まれ、奉仕生まれば感動生まれる”、このような好循環を築いていきましょう。
(3) 手を取り合って変化を作り出そう
「不易流行」の変わらない事と変わるべき事を認識し、「継続と変化」に取組みます。変化をマネジメントするアプローチの主軸に変化の影響を受ける人やグループに置き、丁寧なコミュニケーションを図る事とコミットメントを果たします。
(4) 世界で、地域で良いことをしよう
国際ロータリーはロータリー財団を通して「世界で良いことをしよう」のスローガンの下に世界理解、親善、平和を達成する事を使命としています。このミッションを果たすためにはそれ相応の人的資源・財務基盤も必要になります。そのためには第2700 地区の足腰を強くすることも大切です。ここで申し上げる「足腰」とは言うまでもなく会員維持と増強であり、それによる安定的な地区資金の確保と健全な財政の確立、そしてロータリー財団と米山奨学会の基金への支援・協力であります。二宮尊徳は「道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」と箴言を残しています。後段の下りを「人的資源・財政的基盤を忘れた奉仕理念は寝言である」と言い換える事が出来ます。クラブを元気づける、クラブの活性化、これらの取り組みによって会員基盤の強化と会員増強につなげ、その力でロータリー財団と米山記念奨学会を支援して社会に奉仕していきましょう。
2.第2700地区の優先事項
(1) より大きなインパクトをもたらす
①ロータリー財団の支援 :年次基金寄附一人当たり150ドル、ポリオプラス寄附一人当たり30ドル支援実現の下支えとして、ポール・ハリス・ソサエティ―の会員拡大15 人増/ 年、ポリオ・プラス・ソサエティーの会員拡大30 人増/ 年を目指します
②ロータリー米山記念奨学会への寄附 :個人平均寄付額17,000円、特別寄付者割合36%国際親善と世界平和に貢献するために外国人留学生を支援します
③グループ単位のロータリー奉仕デー
ガバナー補佐、広報・公共イメージ委員会が協力して、インターアクトとローターアクト等へ呼 びかけて実施します
④障がい者福祉・スポーツ分野の講演や卓話を取り組みます
⑤公式訪問例会は節食ランチを提唱
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クラブで現在実施されている回数、プラス1 回をお願いします
(2) 参加者の基盤を広げる
①会員増強 : 年度平均 3,200 人を確保するために、年度中に3,300人達成
上半期に会員増強活動を集中的に行い、新会員研修・交流会、IMでの新会員紹介へ繋げていきます
②「新設クラブ日本一基金」(300万円) を創設
衛星クラブの設立、大学基盤のローターアクトの新設、会員増強委員会の調査、検討を踏まえて設置する「新クラブ設立準備委員会」の活動推進などあらゆる形態のクラブ設立と設立後の活動の活性化を支援します
③オープン例会
新会員候補者に扉を開き、会員も新たな気付きを得る場として、開催したクラブへの補助金(30,000 円)を継続します
④「豊かな自然プロジェクト・10」
地区からの補助金(1 クラブ10 万円、最大10 クラブまで)を継続し、ロータリーのすそ野を広げるために、参加者に20% の会員以外の市民参加を要件に加えます
(3) 参加者の積極的なかかわりを促す
①第2700地区クラブ活性化セミナー
2024 年7 月13 日( 土) に広報公共イメージ、財団、会員増強、クラブ運営支援の4 委員会で合同開催します
②地区内3カ所での新会員研修・交流会
9・10 月にロータリー情報委員会と連携して開催します
③ローターアクトの地区活動への参加促進
PETS へ地区代表、地区研修・協議会と財団セミナーへ RAC 代表の出席を要請し、情報と交流の機会を提供します
④衛星クラブの活動交流会( 議長・幹事会)
クラブ運営支援委員会のサポートにより、初回は地区研修・協議会の分科会で、2 回目は上半期末に開催します
⑤各IMで「ロータリーの歴史に学び、未来をひらく」を共通テーマにした講演
2025 年2 月23 日はシカゴRC誕生から120 年の節目として、ガバナー補佐、ロータリー情報委員会と連携して取り組みます
⑥クラブフォーラム
会員同士又は奉仕活動についての有益なコミュニケーションの機会になります
⑦カルガリー国際大会(カナダ) への参加
2025 年6 月21 日~ 25 日に開催、地区目標30 名の参加を推進します
(4) 適応力を高める
①My-Rotary の登録と活用の推進
DX推進委員会と連携して取り組みます
②クラブ優秀賞( 現 ロータリー賞) の受賞
クラブセントラルを活用し、全クラブが受賞できるよう継続します
③地区・クラブのICT の導入支援
DX推進委員会と連携して取り組みます
④継続性のある中期的な活動
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RIの「3 年間の目標」と2025 年7 月スタートの地区新5 ヶ年計画を整合させながら策定します
⑤効果的で効率的な地区組織運営
適時に地区規程の見直しを含む改変を行います